リスニング〜初心者向け〜

 英語を勉強している中高生の中には、リーディング、ライティングは得意でもリスニングはほとんどできないという方がたくさんいると思います。本記事では、なぜリスニングができないのか、そしてどうしたらできるようになるかについて紹介していきます。

 

1. なぜリスニングができないのか?

 リスニングができない理由は大きく分けて2つあります。

①そもそもの語彙力、読解能力が足らない

 例えば " I love you. " という文を見て「私はあなたが大好き」という意味を即座に取ることは問題ないはずです。しかし " I hate him because his words are always offensive. " という文を見て「彼の言葉はいつも攻撃的だから、私は彼のことが嫌い」という意味を即座に取ることができたでしょうか?

 読んですぐに意味が取れないものを聞いても意味が取れるはずがありません。リスニングはリーディングの延長にあるものなのです。

 

②英語の音に慣れていない

 リーディングだと意味がわかるのに、リスニングになると単語しか聞こえず意味が掴めないという人は、英語の音に慣れていないのが原因です。" I liike you" というフレーズを「アイライクユー」という発音で読むと思っている人はリスニングができるようにはなりません。英語独特の発音やアクセントを学んでいく必要があります。

 

2. 原因別の対策方法

①そもそもの語彙力、読解能力が足らない

 この場合には、語彙力、読解力の底上げを図る必要があります。単語であれば、何かひとつ単語帳を買ってそれを進める、文法であれば自分の持っている文法書を進めるなどして語彙力、読解力のレベルアップを図りましょう。ある程度基礎が身についたら、長文を読み始めましょう。長文問題集でも、自分の興味のある英語のニュース記事でもいいでしょう。その際気をつけなければいけないのが、常に音声を意識した学習を行うということです。単語帳なら、付属のCD音声をスマホにダウンロードして聞いたり、各単語の音声を電子辞書やネット検索で調べて聞いて真似してみるのがいいでしょう。長文を読む際も読み終わった後にその長文の音声があればそれを聞くのもいいですし、自分で音読してみるのもいいでしょう。大事なのは、常にリーディングとリスニングはリンクしているんだという意識を持って学習することです。

 

②英語の音に慣れていない

 この場合には、とにもかくにも英語の音声に慣れていくことが必要です。そのためにまず基本にしてほしいのは、学校で学習した文章の音声を何回も聞いて、何回もその音声を真似して音読することです。ただ、これをするのはその文章の全ての単語、文構造を完璧に理解したあとです。完璧に理解した文章を何度も繰り返し聞き、発音することがリスニング力向上につながります。なので、まずは文章を完璧に頭に染み込ませてください。その後にCDを繰り返し聞き、それを自分でも真似してください。抑揚やリズムなど細かいところまで真似ることが重要です。これを繰り返すことで、自然と英語の話し方が身につきます。

 

3. まとめ

 今回は、初級者向けのリスニング対策法について紹介しました。もちろんこれだけで全ての英語が聞き取れるようになるわけではありませんが、今回紹介した2つの原因

 ①そもそもの語彙力、読解力が足りない

 ②英語の音に慣れていない 

に焦点を当てて対策をすることがリスニング上達の近道ですので、ぜひあなたの英語学習に取り入れてみてください。